私達の身体は細胞により構成されており,その細胞は周囲の細胞や細胞外マトリックスから力学的情報を受け取り,その機能発現を変化させる.本研究室では,実験力学的手法を駆使し,そのマイクロ・ナノレベルの力学的相互作用を可視化し,細胞と力学の因果関係に迫る研究に取り組んでいる.
【研究テーマの例】
ナノスケール(10^-9 m)の材料は,私達が従来の材料にもつ常識を超えた機能を発現する.光学的・電気的・磁気的性質に対する量子効果は,その特異性の一例である.本研究室では,未知の機能を発見し,そのメカニズムを理解し,その材料を制御する技術の開発に取り組んでいる.その一つとして,スマートDDS (Smart Drug Delivery System)の創製に取組み,医療に応用できる次世代ナノキャリアの開発を目指している.
細胞や臓器など人体のほとんどは“やわらい”材料「ソフトマター」で構成されている.本研究室では,“やわらい”の物理的・機械的な特徴を応用して,新機能をもつ機械材料・構造部材の設計・開発を行っている.そしてこの研究を通して,再生医療や医学教育,ロボット工学など様々な分野にチャレンジしている.